見えるもの、感じること

次男猫を見送って3ヶ月。彼がいないということはどういうことなのかについて、色々おもいを巡らせている。思い出は更新されない。それは悲しいことなのだろうか?不思議なことに、彼が持っていた性格はその後残りの3匹の猫たちが分担して引き継いでいるように感じることしばしばある。

そう考えると、次男もそれは私が見ていた・見えていた現象に過ぎず、私の勝手な思いが投影された世界でのできごとであったようにも思われる。

彼は私と過ごした9年間にどんな思いでいただろうか。何か通じるものはあったのだろうか。異次元の幻想が交わっただけだったのだろうか。

存在の境界線

この夏、次男猫を見送った。8才だった。

肺の持病が急速に悪化し、何の心の準備もないままに私を残して逝ってしまった。

別れの前は心が乱れ辛くて受け入れ難かったけれども、からだが冷たくなったも彼は私の中に同じように生きていて、その状態の違いについてうまく説明がつかなったし、今も同じ気持ちでいる。つまり、私にとって彼は息をしていてもしていなくても生きている。生化学的には変化が起こったのだろうけれども、私に対する作用は全く変わらずこの瞬間にも起きている。そのことについてずっと考えている。

自分の境界線

この世に生を受けた赤ちゃんはいつから自己を認識するんだろうか。自分と世界の境目はどうやって認識するようにプログラムされているんだろうか。他の人々が自分と世界の境目をどのように認識しているかといういことについて、人はどうやってわかることができるんだろうか。

何かが起こる、変化する、状態が遷移する、ということは、境目を超えたイベントが起こるということなんだろう。

ずっとそんなことを考えながら、世界とのinteractionを一瞬でも感じとることができたような気がした音楽やファッションや化粧品に没頭してみたりした。

手探りすればするほど世界はわからず、結局胎内にいた時に最も宇宙について知っていたのであって、そこから世界に出てから死ぬまで必死に手探りを続けるのが人生なのかもしれないとも思う。

Multi-colored eye

うちの次男猫はもともと左右の目の色が少し違って、左目はコパー、右目は琥珀だった。最近ふと気づいたら、左目がコパーになって右目は翡翠に近づいている。加齢とともにだんだん目の色が薄くなるのが普通らしいので、次第に翡翠に近づいていくのかも知れない。

オッドアイというのは人間にもあって、デヴィッド・ボウイとかキーファー・サザーランドなどは左右の目の色が違うそうだ。ミステリアスに見えるけれども、本人の見え方はどうなんだろう。

猫には、色は人間よりも粗く見えているらしいけれども、 人間には見えない波長の光が見えているらしいし、動くものを捉える目の能力も遥かに優れていて、人間には連続して見えるものが、猫にはコマ送りに見えたりしているらしい。

それでも一緒にいるとなにかお互いの波長を感じることがあって、共鳴というか共振しているように感覚を共有していることがあって、そんな時はお互いに(多分)生きてると感じているのだろう。

Miss Jane Maple

ミス・マープルは、セント・メアリ・ミード村でつましく暮らしている老女で、人間に対する鋭い洞察でスコットランドヤードも一目おく推理力を発揮する。クリスティの小説を読んでいた子どもの頃からミス・マープルが好きで、今も好きだ。忙しくたくさんの人に会いたくさんの体験をし、稼ぎ、買い物をしたからと言って世界に対する洞察力が磨かれるわけではない。猫と暮らしながら、ミス・マープルのようになれたらと願う。

Tony Viramontes

He saw a being as if he had been a clairvoyant, not only with its form but sounds, anima, touch, scents, cells, flame and shadow.

Actually, his narrowed eyes captured anything or everything in another world than in mines. His works were always very quick.

Because he had any fine and thin details in him before he took up his paintbrush. He called me ‘Gato’ ,’Gata’ or ‘Gatita’ , as my Japanese family name sounds like ‘cat’ in his native language, and indeed, I was running around him day and night like a kitten while I was still confused with everything as a beginner in the fashion world.

We made a high definition fashion video, replacing a runway collection, 30 years ago.

He was too much ahead of its time.

A Sign of Life

Glass, metal, ceramic, marble, silver. The cold materials attract me with their elegant iciness.

When I return to my place, I feel comfortable with glass tables, silver holders, and a hard chair. No green, no flower, no insects, no life. No sense of life used to be essential to hold down my inner peace. Everything must be neat and orderly.

Yes. Used to be. Until I met a tiny creation with a cute but gorgeous long tail.

The cute creation, called Somali cat, stole my heart and my life has changed dramatically. The cuties are innocent, full of all light and smiles, joy of life.

Now I am living with three tails. We sing, dance and sleep together.

We live our lives together.