存在の輪郭

猫と暮らすようになって10年近くになる。大きさ、肌触り、声、目、距離感、体つきの曲線、筋肉。猫と暮らすということは、このような均整・均衡を保つ奇跡の存在に触れるということだと思う。どんな瞬間も違和感がないのだ。

見えるもの、感じること

次男猫を見送って3ヶ月。彼がいないということはどういうことなのかについて、色々おもいを巡らせている。思い出は更新されない。それは悲しいことなのだろうか?不思議なことに、彼が持っていた性格はその後残りの3匹の猫たちが分担して引き継いでいるように感じることしばしばある。

そう考えると、次男もそれは私が見ていた・見えていた現象に過ぎず、私の勝手な思いが投影された世界でのできごとであったようにも思われる。

彼は私と過ごした9年間にどんな思いでいただろうか。何か通じるものはあったのだろうか。異次元の幻想が交わっただけだったのだろうか。

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