Resolution

3年半の博士後期課程を修了して学位(理学)を授与された。博士論文をまとめ上げる作業の間に自分が生き返った感じがしてうれしかった。学位論文のテーマはNovel Methodologies of Modeling and Analyzing Conflict Resolution with Coarse Information というもので、紛争解決の数理モデルに「粗い」情報での分析、という考え方を導入したもの。第1次分析や、交渉が煮詰まった収束場面を想定している。考えを進める中で、conflict resolutionresolutionと情報の解像度、という時のresolutionは、つまるところ同じだという気づきがあった。

見えればほぐす方法を考えることができる。

ただし、ほぐした結果、より多くの人を幸せにするかどうかという問題はまた別なのである。

合理性について Rationality

私の研究は実証ではなくて、現実問題について色々条件をつけて単純化したモデルに対し、十分に検証されたと評価できる基本理論を適用、説明できない点があれば基本理論の拡張を行ったりモデル化に工夫をしたりしつつ、一般化を試みるもの。研究発表などでその方法について説明し主体の合理性に言及する時、本論に入る前にそこに疑義が唱えられて困惑することがしばしばある。もちろん人間は完全に合理的な選択だけをしながら生きているわけではないけれど、だからと言って合理性を初期条件におくことがそんなに著しく妥当性を欠くことはないはずなので、それほど「一言言わずにはいられない」人が多い性格の問題なんだろうなあと思ったりしている。ちなみに自身は甚だしく直感型・右脳型と認識している。

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地政学と距離

私が取り組んでいるのは、紛争解決のための意思決定数理モデルです。今のところ用いている枠組みは、効用を序数的に扱うため人間の直感に近く、また「状態」への選好を分析するので「状態の遷移」という考え方で物事の不可逆な生起も記述することができるGMCR(Graph Model for Conflict Resolution)という手法です。分析対象は国家間の紛争で、実際の事例としてはキューバ危機に適用して検討しています。

「紛争解決のための意思決定数理モデル」なので、国際関係論的フィールドと数学やシステム的なフィールドの両方の関わることになり、いつもこの2フィールド各々において何か関心テーマを考えているような取り組み方です。ちなみに今日は、国際関係論的には地政学なパースペクティブを切り口、数理モデル的には選好を距離で捉える、ということに興味がある、と書いたところで、地政学と(数学的)距離、これはまた何とinspiring な!とちょっとうれしくなりました。いい思いつきです。総合してまとめた論文が書きたいと思います。

写真はつい数日前まで入院していた病室からの眺めです。この病室からよろよろと這い出て予定していた学会発表を行ったのですが、やはり東京タワーにパワーをもらうことが出来たからだと思っています。シンボルは大事。

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合理性について Rationality

私の研究は実証ではなくて、現実問題について色々条件をつけて単純化したモデルに対し、十分に検証されたと評価できる基本理論を適用、説明できない点があれば基本理論の拡張を行ったりモデル化に工夫をしたりしつつ、一般化を試みるもの。研究発表などでその方法について説明し主体の合理性に言及する時、本論に入る前にそこに疑義が唱えられて困惑することがしばしばある。もちろん人間は完全に合理的な選択だけをしながら生きているわけではないけれど、だからと言って合理性を初期条件におくことがそんなに著しく妥当性を欠くことはないはずなので、それほど「一言言わずにはいられない」人が多い性格の問題なんだろうなあと思ったりしている。

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Academia

Learned Economics and Philosophy and earned BAs, then researched diplomacy and strategy at a higher institution, and earned MBA at a business school, I am never quite sure what kind of role that academia played in my journey.

Yet, I am holding an admiration for the world of academia and a tranquil life there. If I give the reason by myself, I am a keen seeker after the truth.

All the activities in life, working hard, eating, sleeping, meeting people, keeping friendship, laughing, loving someone, enjoying champagne, trying to find some laws from raindrop dancing must be means to seek or reach the truth.

I have been giving lectures titled ‘Media, Dialogue and Rhetoric’ at Sophia University in Tokyo for over 10 years. Preparation for the lecture each year is a fixed-point observation opportunity of my intellectual, mental, physical status for ‘seeking truth’.

My journey continues. I am making researches on real diplomacy and strategy to which I pay particularly close attention these years. To produce an article for publication in a scholarly journal from my unique perspective as a non-academic researcher and earn PhD is a milestone in the journey at this moment.

Media, Dialogue, Rhetoric

Thoughts around Business and Creation

 

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I have been giving a lecture once a year at Sophia University, Tokyo for 10 years.
The general title of the lecture is given ‘Media, Dialogue, Rhetoric’, but I am expected to talk mainly about branding as a business expert.
Circumstances surrounding marketing or media since the decade has been changing at warp speed. Anyone can send out messages or images to the people of the world in a second, with or without clear intention. Even so, another star brands may appear today or tomorrow.
Flexibility and adaptability must be timeless attributes for survival.